弓の毛を手でさわらないこと
松脂は、滑らなくする為につけるので、
手の脂が付くと取れてしまうからです。
弓の毛にもキューティクルがあります。
CMのシャンプーの宣伝とかで見るこれです。
馬の毛は、どちらかというとダメージヘアの方です。
この毛羽の間に、松脂が入り込みます。
トリートメントと同じ感じのイメージで大丈夫です。
毛替えした直後や購入後の新品の時、
毛は少し生成り色で、つやつやに光っています。
松脂をつけると、少しずつ白色に、
つや消しの状態になっていきます。
1時間ぐらいかかる作業なので、
心安らかに、ゆっくり取りかかりましょう 松脂を包んでいる布を全部下にして左手で持ちます。
松脂を毛につけている時に、布が毛に当たると
拭いていることになるからです。 右手の親指と人差し指の爪を、毛の生え際に当てます。
毛の生え際の金具に、松脂が当たって砕けるのを防ぐためです。
根本から松脂をつけます。
松脂が当たって砕けません。 バイオリンを弾く時に、弓を動かすのと同じ動作で
右手を左右に動かすとつけやすいです。
根本から弓先まで3往復します。
軽く松脂をつけると、スーッと軽く音がします。
ゆ~っくり、全弓で端から端まで弾いてみましょう。
スカスカの音がしますが、これは松脂をキューティクルに
丁寧に染み込ませていく作業です。
絶対に毛を弦に押し付けず、軽くスカスカの音で5往復ほど弾きます。
イライラしそうになったら、お茶にしましょう
何回か同じことを繰り返していると、少しずつ音が鳴り始めます。
音が途切れず鳴るようになったら終わりです。
毛が真っ白になるほどコテコテにつけてしまうと
雑音や、飛び散る松脂でアレルギーの原因にもなります。
普段、松脂をつける時も、練習時間によりますが
だいたい2日に1回、3往復で大丈夫です。
どんな小さなことでも、何かわからないことがあれば
お気軽にご相談やご質問、いつでもお待ちしております