速い所で、左手はちゃんと動いてるのに、
違う音が鳴ってるとか、テンポが遅くなる、
雑音が多いなど、自分では考えられる所は
全部練習したのにおかしい、と思ったら
移弦が遅れていないか確認してみましょう。
特に弦をまたぐ時、例えばG線からE線に移る所で
2弦をまたぐ瞬間、右肘は空中で弧を描きます。
その動作は、弾く速度の5倍ぐらいだと思っていれば
速く移弦できます。
音が鳴っていない瞬間、手を振り下ろすのが
遅いのが、原因の一つです。
テンポはそのまま、振り下ろす手の速度だけを速くします。
G線からE線に移弦してみます。
右腕の角度に注目
空中で右腕を速く下して、G線からE線に移弦しました。
この動作が速いと、弓の毛はほんの少し
弦から浮くので、雑音が鳴らないのです。
速い所での移弦は、弓の根元側がやりやすいです。
次に、ゆっくりした所で移弦する時のやり方を見てみましょう。
一つのフレーズが静かに終わって、弓先で止まります。
弦の上に弓を乗せても、弓を左右に動かさなければ音は出ません。
呼吸しながら、ゆっくり弦の上で右腕の角度を変えていきます。
音が鳴ってしまう人は、弓先で弓が止まっていても
音が鳴らない練習をしましょう。
重要なのは、呼吸することです。
生きている限り、身体は完全に動作を止める事はできません。
わずかでも動いている方が自然で、何でもうまくいきます
胸呼吸ではなく、おなかで呼吸すれば
上半身の力が抜けて、無音で移弦できます。
どんな小さなことでも、何かわからないことがあれば
お気軽にご相談やご質問、いつでもお待ちしております