細かく聞くと、「ゴ」が鐘をついた瞬間の音、
「ォォォォン」 というのが余韻です。
バイオリンで言うと、「ゴ」だけ弓の毛のキューティクルが
弦の巻きと摩擦して音が鳴り、余韻は弓の毛が摩擦しないように、
ゆっくりふんわり動かせば、余韻が響きます。
弦は、弾いている時に振動します。
振動が大きいほど、余韻が大きく、長く響きます。
摩擦している弓の毛を突然止めると、
音はブツッと切れます。
初めは速く動かして、余韻の部分は圧力をかけずに
弓の木目が見えるぐらい、ゆっくり動かします。
よ~く見ると、弓の木に木目があるのがわかります。
実音を弾いているところ
こちら側の弓の毛の端っこをよ~く見ると、
ぴったりと弦にくっついていて、
弓の木と毛の間も、幅が狭くなっています。
弓の圧力をかけずに、スピードを減速したところ
圧力をかけない、というのは、
弓を右手で持ち上げるのではなく、体重も力も
全くかけなかったら、スカスカの音になるアレです。
よ~く見ると、こちら側の弓の毛が
ふわっとしています。
例えば4分音符を弾く時に、8分音符を弾いて
あとは余韻にすると、ふんわりした音になります。
赤い部分が弓の毛を弦にくっつけて弾く実音のところ、
オレンジ色のところが、余韻の部分です。
余韻の部分では、弓のスピードを減速するのと
次の音が初めから発音する為に、
弦の上に弓の毛をくっつける準備作業の時間も含まれます。
音符の長さ全部を弓の毛の摩擦による実音で弾くのではなく、
曲によって、半分か4分の3ぐらい弾けば、
あとは勝手に響きます。
どんな小さなことでも、何かわからないことがあれば
お気軽にご相談やご質問、いつでもお待ちしております